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As you like it

ゆるりと。事務所担。

さくらガールになれなかった私

【あなたには、その曲を聴いただけで涙が溢れて止まらなくなるような曲はありますか?】



私も若い頃は、その一曲に思い出を詰め込んで涙を流していた頃もあった。
しかしそんな思春期のような時代は遠に過ぎ、新しい気持ちで新たな曲に出会ってもそんな重い思いを曲に詰め込まなくなって久しく。
そんな私が、ある日ふと仕事中にNEWSのさくらガールが脳内で再生された。
さくらガール自体もう何年も聴いていない。最後に聴いたのは、2011年12月のテゴマスのまほう以来だろうか…。
仕事中に、涙を堪えて声が出せなくなる経験も確かにしてきたが、まさかたった一曲、それもただその曲が脳内再生されただけで泣くなんてことは初めてだった。
それほどに私にとってこのさくらガールという曲は大好きで大嫌いな曲の一つだった。


NEWSというグループはデビューの頃から見守ってきたつもりだ。

現場の数は数えるほどだが、根っからの茶の間気質でずっと見守って来た私にとって、それでも6人のNEWSはずっとずっとこのままで続いていくんだと思っていた。


その頃NEWSは関ジャニ∞を兼任する錦戸亮を中心にスケジュールが組まれ、両グループのファンは「今年があっちだったから、来年はこっちだろう」という共通認識があったように思う。

どちらも行っていた友人は、良くエイトには行かない私と相方に楽しそうに「行ってきます!」と言っていたものだ。

いつの頃からか、兼ヲタならいいかもしれないけど、片方にしか興味のない私のような人間には『1年待つ』という行為が苦痛になっていた。


そんな最中、やっと決まったNEWSのコンサートツアー

『LIVE!LIVE!LIVE!NEWS DOME PARTY 2010』

実に1年8ヶ月振りのNEWSでのコンサートツアー。誰もが待ち望んでいた、そのコンサート。


その当日私は、


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代々木に居た。

『MOUSE PEACE uniting with FiVe

TATUSYA UEDA LIVE 2010』

私は唯一取れた9/26日の休みを、NEWSではなく上田竜也に捧げたのだ。

今も竜也を選んだことを後悔はしていない。

だってそうだろう?好きを2つ並べて、埋まるドームと埋まらない代々木。また一年待てば必ずやるコンサートともしかしたらもう二度とないかもしれないソロコン。

どっちを選ぶかと言われたら…私は今でも迷いなく上田竜也を選ぶ。

事実楽しかった。

楽しくて楽しくて仕方なかった。

最初から最後まで楽しいと大好きで溢れてた。


そしてその気持ちは、NEWSコンに行った相方達の言葉でより固まることになる。


「NEWS来なくて正解だったよ」


やる気のないメンバー。それをファンに気付かれるくらい表に出した、山下智久に彼女達は激怒していた。

当時彼は既にソロでの活動を始めていて、「だったらソロでやってれば」とだいぶ叩かれていた。

私も竜也に行けば良かったと言われた時、優越感すら感じていた。



そして、運命の日が来る。



2011年10月7日

山下智久錦戸亮、NEWS脱退発表

それに関する記者会見はなく、脱退コンサート等『メンバーとファンの最後の場』も用意されていなかった。


私にとってそれは、裏切りと見限りだった。

いつかはそうなるのだろうと思っていた山下と、それを選ばないで欲しかった錦戸が、同時に最悪の決断をした瞬間。

どこか覚悟していた山下よりも、錦戸の方がショックは大きかった。


「何故、今だったの?」


山下錦戸を失ったNEWSは、正直船長と航海士を同時に失った泥船だった。

だって申し訳ないけど、NEWSのファンの殆どはこの2人のファンだったもの(私が最後に行ったコンサートが既にそこから4年近く前だと念頭に置いて欲しい)


残された4人がどちらを選択するのか、私達はその決断をただ待つ他無かった。

そこにある本当の意味での最悪の決断『解散』の文字が、誰の頭にも浮かんでは消えていた。



そして翌年2012年、過去のNEWSとの決別とも言えるアルバム『NEWS BEST』発売新生NEWS4人での1stシングルチャンカパーナリリース。

コンサートツアーの、発表。

激戦に破れ、チケットを手に入れることが出来なかった私達に決定打が訪れる。


パーナ騒動だ。


内容に関しては割愛するが、あの騒動で急激に冷めた私達は自然とNEWS自体から離れていくことになる。


それでも、完全に手を引いた相方達と違って、私はチャンスさえあればとずっと思っていた。

そんな私の既にバキバキに折れた心が完全に砕かれた瞬間が訪れたのは、実は2015年に入ってからだった。


発端は去年のテレビ東京系で放送された長時間に及ぶ音楽祭だった。

その映像をたまたま見る機会があり、そこで私は自分の無意識に打ちのめされることになる。


NEWSの代表曲でもある『weeeek』

4人になってから、以前の曲を聴くことは初めてではなかった。

でもそれを聴いた時に、ふとした違和感を感じて仕方なかった。

だから、もう一度、見てしまった。

そしてその違和感に気付いた瞬間に私は絶望した。


山下の掛け声がないんだ


当然だ、それをしていた山下はもう居ない。

そこには、4人しか、いない。

その現実が、実感に変わった瞬間だった。


そして私は、止まらない涙を堪えることもできず、2度とNEWSのコンサートには行けないだろうと確信した。






私は結局、大好きだったさくらガールを、大好きだった6人のさくらガールを、一度もコンサートで聴くことができませんでした。


あの日、竜也を選んだことは後悔していませんが、ちょっと無理をしてでも違う日に入る選択をしなかった自分だけは、殴ってやりたいと思っています。



そして私はまた、NEWS BESTの『さくらガール』『weeeek』『2人/130000000の奇跡』を、そっとプレイリストから外すのです。